'Rock Is Our Life' Film Concert

'Rock Is Our Life' Film Concert
THCは2005年9月30日にオープンしたが、そのオープンの2週間前、トム・ディクソンによる建築が完成した直後、オープンを記念したオープニング・ロック・コンサート[ROCK IS OUR LIFE]が開催された。そのときに収められた映像の上映と写真の展示を行ったのが、この'Rock Is Our Life' Film Concertである。
1日目の出演者は、60-70年代英国のアンダーグラウンド・カルチャー・シーンのオピニオン・リーダー的存在であった、DEVIANTSのヴォーカリストで、現作家、詩人、ジャーナリストの、ミック・ファーレン。鮎川誠率いる、日本の誇る本格ロックバンド、シーナ・アンド・ザ・ロケッツ。ジミ・ヘンドリックスを髣髴とさせるエモーショナルなギターとサイケデリックな歌世界、ガレージ・ロック的ビートが一体となった日本のインディーズ・バンド、スランキー・サイド。日本のサイケデリック・ロックの総本山=キャプテン・トリップ・レコードの松谷健氏が率いるサイケデリック・バンド、マーブル・シープ。早川義夫やUA、レニー・ケイ(パティ・スミス・グループ)らからも賞賛されたLOU。
一方の2日目は、70年代の伝説のロック・バンド村八分のギタリスト山口冨士夫と80年代の日本のパンク・シーンを代表するバンドフリクションのドラマーチコ・ヒゲ、そして女性ベーシストのレイが結成したバンド、山口冨士夫・チコ・ヒゲ・レイ。早すぎたパンク・ロック・バンドといわれた、頭脳警察のPANTA。ターンテーブルやトランペット等を配した先駆的な音作りに切れ味の鋭いライムが載る、ディープ・カウント。ルー・リードを彷彿とさせるディープなテナー・ボイスが特徴的なヴォーカルのロック・バンド、ダビデチオ。そして大野一雄、中島夏に師事し、海外での評価も高い気鋭の舞踏家、岡佐和香。
入って左側の壁に飾られた写真からは、ステージ上での彼らの姿からあふれるロック・スピリットがにじみ出ていた。そして中央には、臨場感あふれる映像がプロジェクターで大きく映し出された。集められたロック・ミュージシャンはまさに一過性の流行として消費されない本格派ばかりで、まさにTHCのコンセプトそのもの。完成したこのスペースに、その幕開けをあらためて焼き付ける形となったのである。
文・内沼晋太郎
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